小林英語塾について

   英語教育への関心が高まり、早期教育を受けているチビッコたちが高校生たちの中で英検を受検しています。幼児期に英語の音に触れることはとても大切と思いますが、もっと子供らしく遊び、日本語できちんと考えていることを伝えられる方を優先すべき、と当塾は考えます。国語力、思考力がなければ、英会話が得意でも、中身のない英語になります。
 当塾が目指すのは、3点です。
① 小学校から英語を楽しくスタートして、中高でも英語が大好き、そして得意であってほしい
② 英語が理解できなくなった中学生がやり直して英語が得意教科になれる
③ ひとり残らず受講生全員を伸ばしたい
   英検は小学生からどんどん進めます。文字が読める、をさらに推し進めるため発表会も行います。中学生は、もちろん学校でのテスト対策、高校受験など実践的に対応します。中学までに英検2級程度の長文をきちんと読むことができるレベルに達していれば、高校でも余裕のはずです。
    講師ふたりとも、世界のいろいろな国を訪れ、旅行大好きです。世界を楽しむことから始まった小さな英語塾で学んだ受講生にも、世界の人々と直接話してほしい、世界を見てほしいと願っています。

経歴

鹿児島大学 教育学部卒業

公立中学校 英語教師として6年間勤務


指導方針について

  1994年小学生、中学生を対象に始めた小さな英語塾で、全体の流れを掴むために大学受験まで指導してきて、今、やるべきことが明確になってきました。中学終了までに何人の英語苦手、英語嫌いを解消するお手伝いをできるか、これにチャレンジしていきます。  英語苦手の高校生たちの、苦手意識を拭うには大きなエネルギーが必要です。ゼロからやり直す方が早いくらいで、ごく基本的単語でさえ、なかなか覚えられない、英語となると脳がフリーズしていると感じるほどです。中学3年終了までに基礎からやり直せば、高校で英語に足を引っ張られることもありません。案外短時間で可能です。①レッスン中は集中する、②復習は必ず、レッスン直後にする、③音読で英語に慣れる。この3点を守れれば、の話ですが。
   多くの私学、塾のようにたくさんの宿題、課題に頼るのでなく、質より量を目指します。細部よりも骨組みの理解を重視しています。それが出来れば、正確な読解力が崩れることはありません。大学受験でも自力で対応できるはずです。ピンポイントに絞った指導をするため、手作りのプリントが中心ですが、補助的に塾用問題集も使用します。複数クラスでも、一人ひとりをチェックし、理解の甘い点を説明。座ったままで手の届く距離の教室です。

経歴

・大阪府立大学 人間社会学部卒業
   幼児教育専攻 レッジョ・エミリア、テ・ファキリ、モンテッソーリ、フィンランド等世界中から注目される幼児教育を研究

・アイルランド Center of English Studies留学

・アメリカ HIGHLINE COLLEGE留学

・アメリカ University of Hawaii Kapi'olani Community College 留学

・日本航空(JAL)入社


指導方針について

   日本人は世界的に見ても英語の習得に大変苦労しています。なぜでしょうか?
    1つは、日本人の学習プロセスにあると考えます。外国語の習得は、母語の習得と同じプロセスで、英語も日本語も脳科学から見れば同じようなものといわれています。*1  そこで考えてほしいのが、自身がいかに日本語を身につけたか?ということです。赤ちゃんのときは、まず、周りで話されることばを聞くことからはじまります。小学校で、読み書きなど基本的な力を定着させた上で、中学校で文法を学習します。英語もこのプロセスで習得すべきだと考えますが、日本では最初に書くことや文法から学習するケースが多いのが現状です。
    2つ目は、学習を始める時期です。英語の力を伸ばすには、まずは日本語の基礎がしっかりしていることが重要とよくいわれますが、その意味するところは、脳がどれだけ言語の多様性を理解しているかが語学のベースになるということで、単に早ければよいということではありません。*1   しかし、言語の習得には「臨界期」があることもわかっています。7歳から一貫してこの能力は落ちていきます。*2  このことを考えると、小学校の低学年で始めるほうが有利でしょう。この段階からの外国語学習が母語の学習の大きな妨げになるとは言えないといわれています。まだ意味がわからなくても、ある時ふと、意味がすとんと腑に落ちる、そういう瞬間をいずれ体験することになるはずです。*1
    3つ目は、指導の質です。例えば、高い学力水準を示し、その教育の成功が世界の注目を集めているフィンランドでは、英語教育が初等教育の3年時から必須で、教員になるためには、補助教員も含めて修士号の取得が義務づけられています。教員という職業の人気は高く、高い能力と意欲をもつ人材を確保しています。*3   日本の場合はどうでしょうか?私の知り合いにも、学校のALTの先生、外国人や日本人英会話教師、個別指導の学生講師がいますが、多くが一時的な契約社員やアルバイトです。果たして、どれだけの意欲があり、指導方法を学び続けながら質まで向上させようとしている人がどれだけいるのでしょうか。
   当塾の小学生クラスは、正しいプロセスで、比較的早い段階から学習を始めることで、効率的に習得することを目指しています。言語の習得については、研究が続けられています。私は英語教育従事者として、世界の教育方法にも目を向けながら、英語力向上のヒントや質の高い授業を考えていきたいです。
*1東京大学 教授 酒井邦嘉「脳科学が明かす言語習得のメカニズム」『Harvard Business Review』
*2Patricia Kuhl, “The linguistic genius of babies” in TED 『スーパープレゼンテーション』
*3中村啓子「日本とフィンランドにおける英語教育の比較」『英検』